土曜日。
休日。
買い物にも出ずに、飲み食いは冷蔵庫にある食材で間に合わせました。
室温は22時現在で25度。
湿度は47%。
ノーエアコン。
Tシャツ1枚で過ごしやすい陽気です。
でも、2か月足らずで梅雨入りしてじとじとするから、いまこのときの心地よさを心に刻みませう。
マーチンとギブソンの弦を張り替えました。
これで3本ともSAVAREZのブロンズ、ライトゲージが張られたことに。
ノンコーティング弦ですが長持ちします。
前回の弦交換から約5か月経っていて、これはノンコーティング弦では異例のことです。
音色はいままで使ったもので最も良いと感じます。
エリクサーの弦は、SAVAREZより更に長持ちですが、コーティング弦に特有の癖があります。
音色にも指先で触れた際のタッチにもにもそれを感じます。
コーティング弦は、おれがギターを始めた頃にはなかった記憶。
当時のおれにはマーチンの弦も高価でした。
廉価なヤマハの弦を張っていましたな。
最も高価だったのはダルコというメーカーの弦でしたが、いつの間に見かけなくなりました。
話をエリクサーに戻すと、初心者の頃にノンコーティング弦で弾いていたので、SAVAREZを試したときになつかしさを感じ、もうコーティング弦はいいいや、という気分になったのでした。
さて、文藝マガジン・文戯22 2023SPRINGから、すずはら なずな『さよなら さくら』を読みました。
以下はネタバレ感想。
この作者の作を読むのは2度目です。
以前にコンペに上がっていた作を読み、
「1話完結だったころの東芝日曜劇場的。上手いけれど無難に過ぎる」
的な感想を持ちましたが、本作にも筆力を感じました。
でもやはり「無難」でした。
美少女が芸能人になるために東京へ行く。
とびぬけた美しさであるがために孤独になりがちな少女。
少女に片思いする男子と語り手である女子。
3人は仲良しで、彼女が上京するまえにドライブしながら車窓からお花見をします。
少女に桜を見せたかった運転手の男子ですが、桜は既に散ってしまっています。
でも遠景に枝垂桜を見つけ、そこで記念撮影など。
少女はほんの一瞬語り手の頬にくちびるを触れさせます。
男子に少しのあいだ目を瞑れと頼んだあとに。
男子の片思いが哀しいっす。
ところで、おれの部屋から駅までの道に、ソメイヨシノより長持ちする濃いピンクの花を咲かせている樹が見れるのですが、あれは枝垂桜かもしれません。
枝垂れ、という形容がぴったり嵌る咲きっぷりです。
本作は、桜が咲いて散っていくあの淡々(あわあわ)としたほんの一時を想起させます。
書き手の高い技術を感じます。
まー、小説にはいろいろあり、ニーズもいろいろなので、「無難上等!」ではあります。
おれもこの1年で10年ぶりに新作が書けるようになりましたが、何となく無難なものを書いている自覚があり、ひと様に「東芝日曜劇場的」などとはいえないかもしれません。
ここまで。
明日も書きます。
今夜の1曲。
リンゴ・スター『You're Sixteen』。