木曜日。
作業所でのお昼休みに、スマホでヤフーニュースのヘッドラインを見て、ジェフ・ベックが亡くなったことを知りました。
日本では「3大ギタリスト」のひとりでしたが、エリック・クラプトンはブルースブレイカーズで『ハイダウェイ』を20歳そこそこで弾き、以降ギタリストとしては隠居したし、ジミー・ペイジは多重録音にて真価を発揮するひとで、おれが聴いた限りでは、3ピースでのツェッペリンオンステージはショボかったっすな。
ジェフ・ベックだけが延々と現役感がある弾き手でした。
キャリアの早くから名声を得て、熟した頃「奴こそが最高!」と謳われるさなかに、ピック弾きから指弾きに変えた弾き手でした。
とても勇気のいる決断、とおれは思ったのものです。
いまでは当たりまえになっているいろんな国の複数バンドが一同に会す「フェス」は、1975年のワールドロックフェスティバルが最初だったはず。
おれは後楽園球場に観に行きました。
ライブは好きではなかったけれど、ジェフ・ベックが来るから。
ジョー中山、カルメン・マキ&OZ、ニューヨーク・ドールズ、四人囃子なども出ました。
赤いスーツの内田裕也がMCで、おれは当時からあのひとが嫌いでしたが、彼はロンドンにまで飛んでジェフ・ベックに出演交渉をしたという逸話もあります。
ギターインストアルバム『ブロウ・バイ・ブロウ』がリリースされたころで、ベックの演目もそこからの楽曲が多かった。
以前にも記した記憶がありますが、ベックの次の演者がカルメン・マキ&OZで、
マキはメンバー紹介時「プレッシャーのかかるなか、ジェフ・ベックの次に弾いたうちのギタリストに拍手を!」的な、デリカシーに欠ける発言をして、おれを萎えさせました。
ひとは遅かれ早かれ死ぬし、死後の世界はない方が良い、と考えるおれは冥福を祈ったりはしません。
ここまで。
明日も書きます。
今夜の1曲。
ジェフ・ベック『グリーン・スリーブス』。