水曜日。
定休日。
外出は昼前に近所のスーパーに行っただけ。
昨日は作業所のメンバーに感染者がでたことを知らされ、抗体検査を受けて陰性でしたが、スタッフは「スピード感」を強調していたから、今日にも濃厚接触者か否か判断されると思っていたのですが、その関係からの連絡はありませんでした。
さて、昨夜の項では、かつての遊び場に居た者たちのひとりが文学賞を受けたことを書きました。
その遊び場での思い出などを連想してみます。
おれが自前のパソコンを持ったのは40を少し過ぎたころでした。
ネットを徘徊するうち、2ちゃんねるに行き着き、文学板でmojo hands というハンドルネームで「夢十一夜」というスレッドを立て、見た夢を描写した文をUPして遊んでいました。
創作文芸板があることは知っていましたが、当時のおれには「創作」という語彙はありませんでした。
ちらっと覗いたことはありましたが、文章虎の穴、という投稿サイトと連動しているようで、
「え? こいつら何やってんの? え? 小説とか書いてるの? 作家でもないのにそんなことしていいの?」
ご法度を犯している人たちのたまり場で、そういう怖いところに出入りする気はなかったのですが、「夢十一夜」を見てくれたある人が、
「創作文芸板に来てみれば?」
と誘ってくれたのです。
恐る々行ってみました。
そして投稿されたものをいくつか読んでみました。
誘ってくれた人が書いた『遠くへ行ってはいけないよ』という掌編がサイトのランキング上位にあって、
「えー? 良いじゃんこれ」
ビーチで微睡むお母さんが波打ち際で戯れる幼子を心配する様子が詩的に描かれていました。
『傲慢な青』という作もランキングの上位にあり、前編と後編のボリューミーな作品でしたが、養豚場の豚がダイエットして空を飛ぼうとする話で、これも面白く読みました。
おれは上述「夢十一夜」にUPした文を適当につなぎ『夢から出ない』とかのタイトルで投稿してみました。
すぐに感想が付きましたが、
「小説の体をなしていない」
と否定的なものでした。
小説を書いたつもりはなかったので「もっともだ」と思いましたな。
おや? 今日はつい最近、九州芸術際文学賞を奪取した白石昇を中心に据えて、当時の創作文芸板の書き手や作品について記したかったのすが、いつの間に「自分語り」になっていますね。
白石昇の名前を見かけた最初は、定期的に開催されていたコンペの投稿者としてでした。
何度目かの挑戦で、おれがやっとチャンプになったコンペに白石昇も作品を上げ、その頃、彼は日本に帰ってきていて、オフラインでも会ったのでした。
チャンプであるおれの作に、なぜかひとことも言及しない白石昇。
「こやつ~」
ここまで。
この項は明日に続きます。
今夜の1曲。
白石昇が在籍するバンド、プラブラデーン泰日協会『破綻しても』。
良い曲。
メロディにセンスを感じます。
山下達郎的に良い。
歌唱も良い。
気持ちよさそうに歌っているのが良いです。