木曜日。
月がかわってもう7月。
随分長い間マスクをして手を洗っている気がし、そうしなくなる兆しが見えない。
マスクのせいか、アコギを弾きすぎるせいか、あごのあたりがかぶれて、朝のシャワー時、髭を剃る際にひりひり痛む。
ジレットの5枚刃なのに。
マスクをはずし、自室でアコギを弾く際、右の耳をサウンドホールに近づけたく、そうなったようです。
ボディ側面にあごや右耳をくっつけると、頭蓋骨全体に響きが伝わり、いい個体か否かが判る気がする。
いま、ギターは合板の廉価なものは、メイドインチャイナでもインドネシアでも品質は安定しているが、値がはる単板仕様のものは、同じ年に作られた同じ型番であっても個体差が。
理不尽であるが、そこを聴き分けられないと、高い金を払って鳴らないギターをつかまされることになる。
おれは何度もそういう経験をしてきた。
あごや頬に触れるギターの木材は、マーチンがローズウッドで、ギブソンはマホガニー。
ローズウッドは既に伐採禁止だし、マホガニーもいずれそうなる流れ。
昨年末に、代替材として使われることが多いウォールナット仕様のギブソン最新アコギを買った。
他メーカーを意識したであろう低価格で、それもあって買ってみたのだが、木材の組み込み精度があまく、楽器としては使い物にならないレベルでした。
同じ型番の別個体に替えても、ボディとネックの接合が雑で、その個体も「ハイ起き」現象が起きたので、個体差ではなくこの型番がダメなことをうったえ、楽器店に返金を迫り、年が開けて春先に受け入れられ、ちがう楽器店で10年落ちのマホガニー仕様ギブソンを買ったのでした。
ネック折れを修復した個体で、相場より安く買えたが、当たりの1本で満足しております。
作業所では明日、出張の掃除仕事当番である。
汗にまみれることは分かっているので、替えのTシャツをデイパックに入れて通所します。
ここまで。
明日も書きます。
今夜は、おれの世代だとギブソンの音として定番の吉田拓郎『リンゴ』を。
弾いているのは石川鷹彦で、奏法は3フィンガーというやつ。
3本の指を使うから「3フィンガー」というわけではないが、いま細かいことを記す気にはなれない。
おれも弾けるが、3フィンガーだとリズムキープが難しく、途中で2フィンガーになる。
いにしえの達人たちは、みな2フィンガーだったし、マッカートニーもサイモンもそうだし。