金曜日。
作業所はハサミを使う仕事を終日。
それを今月末、つまり年度末までにけっこうな数量を納品するようです。
朝から夕方までハサミを使う仕事をすると握力が。
帰宅してギターのネックをにぎる際に心持ち太く感じるような。
これが嘘だと判るのはギターを弾く人。
ハサミば右手で持つしネックは左手でにぎるし。
さて、まくらはこんなもんでせう。
昨日の続きを書けば1000文字は楽勝っすね。
でも今日は違う話。
吉田拓郎が『結婚しようよ』をヒットさせ、メジャーシーンに登場し、出したアルバムが『元気です』で、おれはガッツリ嵌ったくちでした。
おれには長渕とか千春、15の夜の人が大好きな若い衆がアホに見えるのですが、おれの拓郎嵌りも似たようなものでしたな。
後期ビートルズと同じくらい、それこそ擦り切れるほど聴いて、アルバムバージョンの『旅の宿』や『ガラスの言葉』『りんご』などを耳コピしました。
当時のギター小僧たちが購読していた雑誌「ガッツ」とか「新譜ジャーナル」や「ヤングギター」などに、
「あのアルバムで弾かれているフォークギターはギブソンJ-45」
と書かれていて、それは「アコースティックギター」や「アコギ」という語が流通するずっと以前のことでした。
1ドルが360円固定レートの時代で、御茶ノ水、楽器店のガラスケース内にギブソンはありました。
値段を憶えていないのは、買えそうな額ではなかったからでせう。
それから20年経って、30代の中頃に年2回のボーナスの1回が100万円を超え、1ドルも80円とかになって、おや? ギブソン買えるんじゃね? で、御茶ノ水の最初に入ったお店のロン毛のおにーさんが、
「どんなのを弾くんですか?」
「ブルースとか。ロバート・ジョンソンみたいな」
「あー、ロバジョンやるならこれですよ」
ロバート・ジョンソンを「ロバジョン」と呼んだ人に初めて遭遇し、えー? ギョーカイではロバジョンなの? とビビリましたが、以降ロバジョン呼ばわりを聴いたことがありません。
「これ」がすなわち型番J-45で、ろくに試奏もせずに買ってしまいました。
新品が17万円くらいで「安い!」と。
その個体がまるで鳴らなかった。
当時は単板仕様のアコギ個体差について無知だったし、それまで弾いていたのは合板仕様だったし。
それがおれのアコギ遍歴の始まりで、マーチン、ギルド、テイラー、Kヤイリ、ヤマハなどを次々に。
コレクターにはなりたくなかったので、複数所有はせずに。
月日は百代の過客の如く過ぎ、ギブソンJ-45とマーチンD-28を持っておけば、あれこれ迷わないと判り、その2本を中古で手に入れたのが最初の緊急事態宣言のときでした。
ギターとクルマは中古に限ることは既に知っていて、ちゃんと鳴るコンディションの個体を安く手に入れることができました。
おっと、1200文字を越えました。
今日はここまで。
明日に続くか否かは、明日にならないと分かりませんが、明日も何か書きます。
今夜の1曲。
石川鷹彦がビートルズ『ヒア・カムズ・ザ・サン』をインストで弾いています。
少年のころのおれの耳コピは8割がた合っていました。
ギターはエピフォンのテキサンという型番で、この個体はギブソンJ-45に準じています。