水曜日。
定休日。
紹興酒を飲みながら、昼寝したり昨日リペアから戻ってきたマーチンD-28を弾いているうちに窓の外が暗くなりました。
マーチンのこの型番は、アコースティックギターのベンチマークとされ、100年近い歴史があります。
マーチン社は、創業は1833年からで、楽器メーカーに限らず、これだけ長く続いている企業は世界的にも珍しいのだとか。
しかも歴史の浅い国、アメリカで。
さて、文戯杯に上げる作は、冒頭500文字を書いて、目処がたった気がしていますが、その雰囲気を保ちつつ進めていくのは易いことではありませぬ。
今回は、固有名詞をガッツリ使って、時代背景等を顕したいと考えていますが、むかしのモノ過ぎて、読む人が知らない可能性もあります。
過去の文戯杯に『恵理子の部屋』という作を上げましたが、書いたのは20年まえで、新宿歌舞伎町のランドマークとして、コマ劇場を出しました。
あそこがゴジラになるとは思いもよらぬことで、あの辺りを、いまは「トー横」と呼ぶらしいっすね。
風物詩のようにどこの繁華街にもいたハンドメイドのアクセサリーを路上で売る外人さんたちも登場させましたが、彼等もいつの間に消えてしまいました。
ところで、芥川龍之介『蜜柑』は、おれが好む短編小説のひとつですが、神奈川県の横須賀が片田舎的に描かれています。
あの辺りから東京に奉公に出るらしい農家の娘さんと同じ列車に乗り合わせる話ですが、いま、横須賀はちょっと遠いけれど、都心への通勤圏内ですよね。
まー、芥川のネームバリューがあるから、普遍性も生じる(とおれは思っている)のせうね。
ここまで。
明日も書きます。
今夜の1曲。
古澤剛がマーチンD-28で弾き語っています。
『Let it be』。