木曜日。
作業所の仕事は午前中まで。
午後からは東京国立近代美術館の「あやしい絵展」を観に行く。
休日でもないのに人が多かった。
おれの社会人第一歩は、外資損保セールスの仕事だったが、サボって美術館で絵を観ていた時間が多かった。
常設展と、たまに印象派を集めた特別展があったり、日曜画家たちの展もあった。
美術館というところは、建物もモダンで内装も洒落ている場合が多い。
当時は、閑散とした館内で、市井の画家たちが描いた作品を観るとき、絵の具の匂いと有名建築家が設計したであろう吹き抜け天井の開放感が「サボってる感」を加速させましたな。
いま思うと、あれは良い時間でした。
今回の展は日本画がほとんどでしたが、同じ作者が描いた日本画と油絵とで、油絵が遠近法きっちりで、日本画だとべたっと平面的でありました。
与謝野晶子『みだれ髪』の表紙絵も展示されていました。
いまの文庫本より小さかった印象。
さて、今日の小さな発見は、美術館に入ると、けっこうな距離を歩く、ということで、観終わって竹橋駅に向かう際、左右のふくらはぎが攣りそうになりました。
その短い間に満開の桜を見ました。
ちょうど通り雨の最中で、パーカーのフードを被り、横断歩道を渡り、地下鉄の穴にもぐり、東西線と総武線と小田急線を乗り継ぎ帰宅しました。
本日の感染者は400に迫る数字で、解除してもしなくても。
ではでは。
ここまで。
明日も書きます。
以下に斉藤和義のアソビを貼っておきます。
細かいディテールまで凝っていて、レフティのバイオリンベースはマジかフェイクか。
まー、これをルーフトップ・コンサートだと思って観て「えー?」と思った人は多いと思います。