月曜日。
作業所は週初め。
地下鉄のどこかの線が遅れたかどうかは知らないが、おれは作業所が入っているビルに着いて、雨のなか立っていたら、10分ほどしてからスタッフのひとりが来て、やっと中に入れた。
今月一日からの新入りスタッフが来ない。
朝一から来ているメンバーがだれも訊かないうちに、施設長が、
「あの人はもう来ません」
といった。
何項かまえにおれがダメ出しした者である。
検品やカウントが、慣れていなくてミスするのではなく、そういうことに向いていないと見えたから、いなくなるなら早い方が良いと思っていたが、実際にそうなった。
夕方まで仕事をし、帰宅してエアコンを除湿24度に設定しスイッチを入れ、テレビを点けたら、NHKのニュースキャスターが、
「命を守る行動を!」
と強い口調でいっていて、え? 熊本かな? と思ったら、長崎、佐賀、福岡の話で、博多で存命の父親宅に電話をかけてみた。
「いやー、降ってるけど、おれんとことは水はけがいいから大丈夫だ」
と親父はいった。
後妻は長野に旅行中とのことで、
「うるさいのがいないから一杯飲んでいる」
といった。
まー、しばらく世間話をして受話器を置いたが、避難所に行くとかの状態ではないようで、一安心でありました。
しかし、
「命を守る行動を!」
は、去年の豪雨で多摩川が氾濫したしたときに、やはりテレビでアナウンサーが叫んでいた。
おれのところから20分歩けば多摩川の土手で、そのときはすぐ近くの地区に避難指示がでた。
おれの部屋も一瞬蛍光灯が暗くなり、停電か? とビビったが、なんとか持ちこたえた。
命を守る行動を!
これが流行語大賞でもよかった気がするが、ノミネートされたか否か調べていません。
ではでは。
ここまで。
明日も書きます