水曜日。
定休日。
今日も新宿で映画を観た。
一昨日は、邦画の『新聞記者』だったが、今日は、ニューヨークの個人経営ギターショップのドキュメンタリー『カーマイン・ストリート・ギター』。
ドキュメンタリーだから、筋を追ったり展開に着いて行くようなことはなく、リラックスした気分で観た。
ネットで予告編を観て、テレキャスターに偏っているのかな、と思ったが、店を訪れる顧客であるギタリストたちが弾くギターは、ほとんどがテレキャスター系であった。
そのギターショップの、月曜日から金曜日までの記録で、おれの知らないギタリストたちが店でアンプに繋ぎ、演奏するのだが、いずれも素晴らしいものであった。
店主は、レオ・フェンダーが作ったテレキャスターを、幼い頃に父親から連れて行かれた楽器店のショウウインドウで観て、その記憶がギター屋を始めるきっかけになった、と言っていた。
ユニークなのは木材で、取り壊された建物の廃材を使っている。
アメリカは歴史の長い国ではないが、禁酒法のころの秘密のバーの木材であれば、十分に乾いていて、ギターに使うのは理にかなっている。
弟子みたいな若い女子もいて、テレキャスター的でないものは、彼女が作ったギター。
日本の師弟制度のような雰囲気はなく、ホリエモンの言葉で「寿司職人が何年も修行するのはバカ」というのがあって、おれは珍しく賛成したが、彼女は5年この店にいる。
映画上の最後の日に、店に訪れたのはチャーリー・セクストン。
彼だけが、おれが知っていたギタリスト。
今はボブ・ディランのバンドで弾いているらしい。
市井ギター職人の一週間が、淡々と描かれていて、とても良かった。
ところで、おれはエレキギターを2本持っているが、一本は現代の大量生産フェンダーUSAストラトキャスターアメリカンスタンダードだが、もう1本は、メイドインジャパンで、フラートーンというのメーカーのテレキャスターを模倣したもの。
フェルナンデスというメーカーが、今あるかないか知らないが、そこから独立したギター職人某が全工程をひとりでこなす、というのが売りで、割高だったが、買った。
6年位まえか。
量産型の本家より、木材も良いし、ピックアップもリンディフレーリンのものが使われている。
仕上げも丁寧で、ハイフレットでの音圧や弾きやすさは本家ものより上であります。
さて、なんだか、へんかんきのうがおかしい。
ここまで。