MOJOkunの日記

2019年末にヤフーブログが閉鎖になるのでこちらに引っ越しました。

広い国で、海から遠い地域の権力者を悦ばせるのに、生の魚は適さないでせうから。 中国料理というものは、そういう経緯で発展したのでせう。

金曜日。

週末。

帰宅時に松のやでロースかつ定食を食べようと。

今日こそはと。

でも、狛江駅改札を抜けて歩き出すと、松軒中華の看板に引き寄せらてしまいました。

とんかつは脂っこいし、などと想いながら麻婆豆腐と炒飯をタッチパネルで注文し、脂は似たようなものでした。

最近は何処で麻婆豆腐を頼んでも、茶色っぽくて山椒がビリリと効いた「四川風」で偽りなきものが出てきますね。

想うに、料理の鉄人、というテレビ番組が高視聴率を取るようになって、街かど麻婆豆腐も本格化したのではないかと。

中華の鉄人陳健一の功績ではないかと。

あれ以前の町中華では、麻婆豆腐は赤っぽかった。

ラー油的な赤褐色。

あのTVプログラム以前、ツアコンの仕事で、チャイナ系の国へ行って食べる麻婆豆腐は、茶褐色で山椒が効いたものでした。

「麻」とは山椒で痺れる意味がある、と現地の人に教わったような記憶もあります。

本格四川風は、いまではすっかり定着し、松屋プロデュースのお店のメニューにも反映されているようです。

連想で思い出しましたが、当時、クルマはほとんど走っていなく、大量のチャリンコの国だったメインランドチャイナで、日本人観光客は、

「あいつらは、北京に来て四川料理を食う阿呆」

的に揶揄されることもあったようです。

景気の良い隣国を僻んでるようにも。

今想うと、古い歴史があり、領土もデカい国の人が持つ感慨なのでせう。

おれは北海道に豚骨スープラーメンの看板があっても入店するし、沖縄に味噌ラーメンがあっても似た行動を。

国土が狭いからでせうな。

狭い島国だから新鮮な魚貝を生で食べるのが最高の御馳走だったりするのでせう。

広い国で、海から遠い地域の権力者を悦ばせるのに、生の魚は適さなかったでせうから。

中国料理というものは、そういう経緯で発展したのでせうな。

 

ここまで。

明日も書きます。

 

今夜の1曲。

ポール・サイモン『50 Ways to Leave Your Lover」。

 


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