木曜日。
今日も暑かったっすな。
作業所は換気の際、エアコンをオフにして窓を開ける。
そのたびに熱気が部屋に入ってきて、涼しくなったころにまた窓が開く。
昨日書いたパラグラフのようなものを読み返して、ぱっとアタマに浮かんだのは、ツルゲーネフの『初恋』です。
初恋の相手が親父の愛人、というあれです。
おそらく、古来から何度も繰り返されてきた「物語」のフォーマットのひとつで、ツルゲーネフはそれを使って上手く書いたのでしょう。
使い古されたフォーマットで書かれていても、面白ければありだと思う。
阿佐田哲也『麻雀放浪記』も、上野あたりの小さな話から段々膨らませ、関西に遠征し、最後は東西対抗的になって終わる。
よくあるパターンであるが、面白いからありです。
いま、重松清『ステップ』というハードカバーを読んでいて、赤ん坊が少女の入り口まで成長する話だと帯に書いてある。
ハートウォーミング系かな? と読む前に思ったが、ジャストにそういう話であるようです。
妻に先立たれた若いお父さんとおさなごの娘。
そして、娘を預ける保育園スタッフの若い女子。
やはりフォーマットを感じるけれど、面白いか否かはまだわからない。
ただ「ほっこり」という単語がやたらと出てきて、えー? と。
ほっこりした気持ち、とか書かれている文を読むと、おれは萎えるタイプの人間です。
まだ読み始めたばかりだが、ほっこりの連発でなければいいな、と思っています。
先日読み終わった『少年と犬』の馳星周も、天下の直木賞作家であるが、まー、職業作家だから、おれが読んだものはたくさん書いたもののひとつなのだろうが、10年まともに書いていないおれがいうのもなんだが、小説としての醍醐味は感じられなかった。
さて、明日も暑いらしい。
土日は雨が降るようです。
テレビのニュースで「危険な暑さ」というフレーズが連発されていて、今月になって熱中症で亡くなった人は都内で100人を超えているらしい。
死の危険はコロナだけではない。
豪雨も熱中症もある。
ところで、どこかの役人が「エアコン助成金」といっていたが、狛江市であった。
ではでは。
ここまで。
明日も書きます。