金曜日。
明日からシルバーウィークだそうですが、作業所は開所し、おれは通所します。
うちは短期間にメンバーが増え、仕事量や種類も増えました。
今日は朝イチから夕方まで3種類の仕事をし、帰宅してまるちゃん焼きそば、生姜焼き、パックご飯、チャルメラ、がお腹におさまりました。
ここを更新するまで、You Tubeでビートルズ『ア・ハード・デイズ・ナイト』のイントロを解説する動画を見ていました。
いろんなひとがいろんなことをいっています。
ギターのコードは「Fadd9th」と主張するひとが多かったけれど、オリジナルの音源ではレノンとハリスンが鳴らすコードがぶつかり合い、それが不協和音。
マッカートニーはベースでDのノートを弾いているようで、なんでやねん! と突っ込みたくなります。
あのイントロは、これまでいろんな国のいろんなギタリストが弾くのを聴いてきましたが、最も「近い!」と感じたのは、CharがNHKのギター講座的な番組で披露したときでした。
30年くらいまえのことです。
小沢たまきという女優さんがMCでした。
「まずはなんか弾いてみて」
と振られたギタリストは、あのイントロをジャ~ンと弾いてドヤ顔でした。
「なにそれ? 真面目にやってよ! 自分は上手いと思ってふざけてるんでしょ!」
え? たまき、これ知らないの? とおれはびっくりし、テレビ画面越しにおろおろしてしまいました。
どうリアクションするべきか困っている様子のChar。
嗚呼。
おれは思いました。
野坂昭如が歌う『黒の舟唄』は正しいのだと。
「男と女のあいだには ふかくて暗い河がある
誰も渡れぬ河なれど エンヤコラ今夜も舟を出す ♫」
似た経験を、色川武大夫人の孝子さんが書いた『宿六』を読んだときにも感じました。
「武ちゃんは、一言でいうと八方美人でした」
それいっちゃお仕舞なのに。
吉行淳之介の愛人だったひとが『「暗室」のなかで/吉行淳之介と私が隠れた深い穴』にて吉行の発した睦言詳細を記していて「止めてくれ~」と。
ふかくて暗い河、の対岸には渡らない方が良いように思います。
渡らないと気づかない案件ではありますが。
ここまで。
明日も書きます。
今夜の1曲。
『ア・ハード・デイズ・ナイト』。
レノンがSexyっすね。