木曜日。
作業所での仕事は朝イチから夕方まで切れ目なくありました。
主に建設現場で職人さんが使うであろうネジやボルトなどの封入作業。
おそらく、最末端の下請けであるうちよりも、うちに仕事を持ってくる業者さんの方が危ない橋を渡っている気がします。
現状、漁師さんが獲った魚がエンドユーザーの口に入るまでには業者が多くいますが、通販大手(amazonとか)が漁船と契約するご時世だから、中間業者は遠くない将来、淘汰されるだろうし、それと似た理屈でうちに仕事を下ろす業者さんの未来は明るくはないでせう。
おれがむかしに働いていた第一下請けでブローカー的な建築関係の会社も危ないでせうな。
既にないかも。
さて、You Tubeで芸人さんでありながら小説も書くひとの動画を見ていたら、聞き憶えのある名前を芸人さんは発しました。
それは根本昌夫というひと。
ここを毎日更新にするようになるまえ、40年来の友人から創作文芸的なカルチャースクールに通うことを勧められ、夜間に西新宿の高層ビルの一室にある教室に通ったことがあります。
ワンクール(3ヶ月だったかな)だけ受講し、得るものなしと判断しましたが、そのときの講師の名前と被っているような。
そのクラスには15人ほどの受講生がいましたが、彼らは毎週100枚程度の作を上げてきて、感想を皆で述べ合うのですが、まー、はっきりいうと毎週々下手くそな100枚を15作読むのがとても苦痛でした。
おれはメンタル不調時で、小説を書くことはとてもハードルが高く、むかしに書いたものをプリントアウトして提出していました。
あー、こんなことしていても時間の無駄、と思っていました。
話を根本昌夫氏に戻すと、割と最近の芥川賞2作は、この先生の教え子が受賞したらしいのです。
先生は腕利きの編集者でもあったらしく、あー、そうだったのかと。
先生の出した課題図書も思い出しました。
庄司薫『赤頭巾ちゃん気をつけて』、東浩紀『クオンタム・ファミリーズ』など。
課題でなければ、おそらくは読まない類いであったから、その意味では益もあったかもしれません。
『赤ずきんちゃん~』はサリンジャーっぽくて、『クオンタム~』は量子力学がらみでしたな。
前者は饒舌的な文が好きになれなかったし、後者は読了まで「なにゆえ量子力学?」との疑問が消えませんでしたな。
ここまで。
今日は思いがけず10年前の記憶を辿りました。
カルチャースクールを勧めてくれた友人は他界しましたが、彼女は頻繁に本を送ってくれました。
プログレッシブ・ロックが好きなひとでした。
今夜の1曲。
エマーソン レイク&パーマー『ナットロッカー』。
ずっと「おれたちはロックじゃねーぜ」と主張する曲だと思っていましたが、くるみ割り人形→ナットロッカーなのかも。
たぶん後者っすね。