木曜日。
作業所では午後イチにケーキがふるまわれました。
コロナ対応で今日食べる班と明日食べる班に分かれて、おれはどっちでもいいいよ、とスタッフに告げ、今日になったようです。
10種類くらい箇条書きにされたリストを見ても、「ショートケーキ」と「モンブラン」しか知っているものがなく「モンブラン」をチョイス。
思い出せば、去年も「モンブラン」でしたな。
「ショートケーキ」は、子供の頃に「見かけは美味しそうだけど、イチゴが酸っぱいくて美味くない」と思った記憶があります。
さて、You Tubeで『First Love』のカバーをランダムに見ていたら、BEBEという歌い手に行き着きました。
アコギ弾き語りにこだわっているようです。
上記以外にもユーミンや中島みゆきの楽曲もレパートリーにしていて、心地よい歌声。
おそらく「歌詞」を大切にする人で、発音がとてもキレイです。
フレーズの語尾をヘンにのばさない歌唱にも好感を持ちます。
ところで、おれに音楽を聴く習慣が付いたのは中学生になってからで、当時は洋楽か歌謡曲しか選択肢がなく、主に洋楽を聴いていました。
だから、歌詞は断片的にしか聴き取れなくて、そのことに不便を感じたことはありませんでしたな。
吉田拓郎が歌謡曲のチャートに『結婚しようよ』で現れて、へー、日本にもシンガーソングライターがいるのか、と。
次の『旅の宿』もヒットし、良い歌だなーと思いましたが、歌詞はろくに聴いていませんでした。
歌詞を聴かない習慣はいまも続いていて、ミュージシャンに対する評価も「メロディ」に偏っています。
吉田拓郎は素晴らしいメロディ・メーカーだと思いました。
エルトン・ジョンやジェームス・テイラーに比肩すると。
20歳のころにサザンオールスターズが出てきて、少なくない数の音楽評論家が「何を歌っているのか聴き取れない」と批判しましたが、おれは『勝手にシンドバッド』一発で好きになりました。
あの洋楽チックな歌いっぷりは衝撃的でしたな。
ときは過ぎ、40の頃にメンタルが制御不可にちかい状態になり、ある夏の暑い日にコンビニで雑誌を立ち読みしてるときに聴こえてきた曲がすげー染みて、それが宇多田ヒカル『First Love』でした。
やはり歌詞はろくに聴いていなくて、
「桑田の次がやっと出てきたか。マッカートニーと同類が日本に少しはいて嬉しいなー」
そんな感じでしたな。
歌詞を聴かないのは、ココロに刺さるのは小説や随筆や詩で、歌詞はそれらより全然劣っている、と思っているからです。
言葉だけで潔いしね。
歌詞はメロディが良くないと生きないしね。
さて、眠い。
子守唄代わりにBEBEによる『First Love』を。
ここまで。
明日も書きます。