土曜日。
昨日は変な時間に眠って起きて眠剤を飲んだから、効かないといやだな、と思ったが、すんなり眠れた。
毎朝6時ごろにベッドをでるが、今朝は目覚めてテレビを点けても、起き上がる気がしなく、目も閉じたままで音声だけのテレビを耳で聴いた。
10時に開いたスーパーでいつもと変わらない食材と酒を買い、飲酒しながら友人手配のブルースを扱ったDVDを観た。
アメリカ、テキサスのオースティンという街で、ある白人青年がブルース専門のクラブを興し、その隆盛を名のある、あるいは名もなきブルースマンたちのインタビューとオンステージで構成されたドキュメントで、おれはむかしこの青年を讃えたべつのドキュメントものも観ていたから、懐かしい気持ちになった。
名がある者は、BBキングだったりアルバート・キングだったりマディ・ウオータズだったりで、ほぼオールスターキャストであった。
名もなき方は、世間的に名がないだけで、ブルース好きにはお馴染みの者たちであった。
名前は面倒なので書かない。
たぶんここを読む者は誰も知らないだろうし。
そのクラブは、あのSRVを輩出したクラブでもある。
それだけで、あの青年の功績は常人の10倍はある。
少なく見積もっても。
エリック・クラプトンの登場以来、ブルースミュージックは世界的に流行り、ファーイーストの島国に住むおれの耳にも届くようになった。
SVR以降も、黒人白人黃人問わず、良いギタリストは何人もでているが、おれにはインスト『スカットル・バッティング』のインパクトが強烈で、あー、ここでブルースギターはひとつの頂点を迎えた、と思った。
まー、思考停止してしまったわけです。
クラプトンのオープニングアクトで弾いていた彼が、移動中のヘリコプターが墜落し、死んでしまったことは認識しているのだが、レコードもCDもある時代だし、映像もYou Tubeで観れるから、死そのものは痛ましいのだろうが、命日とかも知らない。
そういえば、わりと最近BBキングが亡くなったが、命日は覚えていないっすな。
愛読した作家が死んだりしても、活字が遺るじゃん、と思って、逝った日は覚えておりません。
そういえば、ギタリストではないが、ソウルシンガーのオーティス・レディングもヘリコプターの事故ではやくに逝ってしまったのでした。
濃密な時間を生きた者は早く行くのかね。
夭折という言葉もあるしね。
ではでは。
今夜はここまで。
明日も書きます。