土曜日。
昨日は手を抜いたので、今日はきっちり書こうと思う。
昨年末、恒例冬の飲み会はクリスマスイブの日で、相方は店の女将さんに美味しいことで知られる店のケーキを差し入れた。
おれには、ハズキルーペと恩田陸のハードカバーとショートケーキをプレゼントしてくれた。
おれは、プレゼントとかを渡す習慣がない者で、いろいろもらったのに、自作が載ったインディーズ文芸誌を渡しただけ。
女将は、会計のときに、お返しであろう林檎を、おれにもふたつくれた。
その林檎を、年が明けて食ったが、思っていたより美味かった。
ところで、椎名林檎という歌手がいるが、でてきた当初、彼女が歌う歌詞に激しい違和感を感じた。
ポップミュージックの歌詞が、あんなではだめだろ。
売れない純文作家の書く小説の断片のようではないか。
そう思ったが、林檎は売れ、当時は、路上でパフームする若者も多く、狛江駅の改札を抜けたところで、男女のパフォーマーが、椎名林檎の曲を歌っていた。
ほろ酔いのおれは、おれにもちょっと弾かせてよ、とかいって、男子が弾くギターをなかば強引に奪い、当時得意としていたブルース系のソロギター(ギターソロではない)をちょろっと弾いたら、その男子から、素晴らしい、とか褒められ、喜んだおれは、マックで適当に買い込み、そのカップルに差し入れした。
椎名林檎は、まだ現役ばりばりで、おれの否定的な予感は外れましたな。
ビートルズも吉田拓郎も、世にでる前に、業界の大人は、手を入れようとしたようだが、パフォームする側の激しい抵抗にあい、パフォーム側の主張が通り、結果売れた。
椎名林檎に違和感を感じたのと、おれが小説を書き始めたころが被っていて、年が明けて、女将からもらった林檎を齧りながら、そんなことを思ったのであります。
ではでは。
ここまで。
明日も書きます。