日曜日。
休日。
さっきテレビを点けたら「ダーウィンが来た」で、え? あれって日曜日じゃねーの? なんで? としばし考え込み、あー今日は日曜日かと。
昨日、作業所に通所したから日曜日感が薄いのでせうな。
今日もYou Tubeの音楽系動画を見るのかな、と思っていたら、友人からメールが来て「本を送ったから玄関脇を確認して」的な内容で、確認したら『文章読本』なる文庫本がAmazonから来ていた。
吉行淳之介選、日本ペンクラブ編、と謳われていて、谷崎や川端、井伏とか朔太郎、野坂、古井など、20人の作家による文章作法が紹介されている。
谷崎の『文章読本』は、遠いむかしに読んだ記憶があるから、その手のものからの抜粋であるらしい。
古井由吉とか澁澤龍彦、金井美恵子などは、おれには過剰レトリックの作家に思えるが、吉行選の文章作法であるなら読んでみようという気になりました。
作業所行き帰りの電車内で、スマホのおもしろくもないヤフーヘッドラインを流し読みする日々が、明日から変わる気配。
さて、おれの部屋にパソコンがきたのは40歳を過ぎてからだが、ネットとは図書館を持っているようなものだなと思う間もなくYou Tubeの普及で、むかしに聴いた印象に残っている曲のタイトルを検索すれば、その場で聴けてしまうなんて、いい世の中になったものだと実感しております。
ずっとむかしに、ダイアー・ストレイツというバンドが『悲しきサルタン』という曲をヒットさせ、センスの悪い邦題で気の毒だと思った記憶があるが、ディランが歌ってクラプトンが弾いているようなイケてる音でした。
原題は『Sultans of Swing』で、サルタンがイスラームの位の高い人を指すことを、知ってはいたが、スウィングとはジャズのことだろうし、このふたつの語がどういうふうに結びつくのか。
記憶の底にずっと在ったと思われる疑問がこの項を更新するまえにあっさり解消してしまった。
英語の歌詞を訳さなくても、「悲しきサルタン 和訳」でポンと出て来ました。
ジャズ系コンサートのハコの小ささや空席、そのことから生じる奏者の不遇という現象を、ディランのように投げやりに歌い、クラプトンとほぼ似の枯れたトーンのギターで奏でる。
サルタンは「少数派の凄腕」のメタファーなんでしょうかね。
歌もギターも、マーク・ノップラーという人で、イギリス人です。
以下にこの曲を貼って、今日の項を終わります。
ではでは。
明日も書きます。