火曜日。
本日も雨。
午後からバンドがレンタルスタジオに。
もはやバンドとは云えない出来でした。
TMネットワークの楽曲を提案した者は自分が歌うと言いキーも決めたのに。
今年度最後の音合わせはお話にならないレベルでした。
このバンドを辞めたい。
年度末だし。
明日は定休日。
お天気は回復するようです。
帰宅して大根の皮をピーラーで剝いていたら左手親指の皮も剝いてしまったようで、白いはずの大根が赤く染まり、親指は血だらけに。
先ほどまで傷口にウエットティッシュをあてて血を止めていました。
止血は成り、今はギターを弾くことも可能です。
親指をグリップさせて6弦を押弦することは出来ませんが。
明後日と明々後日に終日出張の仕事をすると、週末明けには新年度を迎えます。
だからどうということはなし。
内田百閒の名著、阿呆列車、のシリーズ第一作は大阪に行く話。
行くだけで何もせずに帰ってきます。
『特別阿呆列車』。
「物書きの心がけとしてとても正しい」
的な感想を持ち、それは自分が書くようになるずっと以前のことでした。
百閒は金勘定の出来ない人で、常に借金取りに追われていました。
いろんな作にそのことが繰り返し書かれています。
おれの育った家も似た状況だったので親近感がわきました。
阿呆列車のシリーズは後発の作家たちのも影響を与えたようです。
読んだ記憶があるのは阿川 弘之 『南蛮阿呆列車』。
山口瞳の地方競馬を旅してまわるエッセイも阿呆列車っぽかった。
開高健『オーパ!』にも似た印象を持ちました。
阿川宏之は志賀直哉の弟子筋だそうです。
同門というか、先輩に藤枝静男がいます。
藤枝静男『田紳有楽』は、本を読む習慣を持っていて良かった! と想える一冊でしたな。
志賀直哉直系の硬質な文章。
SF? と想わせる展開。
漱石とか鷗外とか、荷風とか谷崎でも、読んでいて「ストライク!」な感じはしませんでしたが、志賀直哉はツボに来ました。
荷風は『墨東奇譚』がとても良かったけれど。
『城崎にて』『小僧の神様』『剃刀』などは何度も読んだわけではありませんが、内容を記憶しています。
いま突然思い出しましたが、谷崎『春琴抄』はほぼ句読点なしで「そんなのありかよ!」と。
ずっと後年、白石昇『聖河』を読んだ際も句読点なしでビビりました。
『聖河』は最近上梓された短編集『足の間』に収録されています。
ここまで。
明日も書きます。
今夜の一曲。
Banty Rooster Blues - Stefan Grossman