月曜日。
明日に作業所に通所すると、水曜日から5連休になります。
連休はかつてのように嬉しくはありませんが、ネクスト文戯杯に上げる作の目途を立てるには良い時間かもしれません。
故郷のない者が書く「帰郷」。
どんなことになるのやら。
遠いむかし、五木寛之『デラシネの旗』を読みましたが、詳細は憶えていません。
デラシネとは根無し草のような意味があるようです。
戦争に負けて、統治していた朝鮮半島から日本に帰ってくることは大変なことであったようです。
満州からの引きあげやシベリア抑留なども、当事者はすげー苦労をしたと聞きます。
事実上の棄民。
五木寛之と野坂昭如が、おれの中高生時の2トップ流行作家で、共通するのはガッツリの敗戦を招いた政治批判でしたな。
いまとちがって、作家は社会的な影響力を持っていて、当時の大人たちの「嫌戦争感」に呼応する作を書いていました。
アニメになりエバーグリーンと化した『火垂るの墓』もそういう作でした。
公立の小中学校で日の丸を見た記憶がないし、君が代はお相撲の千秋楽で聴くだけでした。
そういう世代のおれから見ると、いまの「国防!」に寄った流れは奇異に感じます。
国境が在るのだから国防は当たりまえ、ということなんでせう。
正しすぎて反論できませんが、国土を焼け野原にされ、地上戦で多くのひとが亡くなり、原子爆弾を2度落とされ、国民に「竹やりで反撃せよ」と。
時の政治家の政策がそれですぜ。
彼等への不信感は根強いものがあり、いまも彼等の系譜が国政を担っていることは事実ですぜ。
ここまで。
明日も書きます。
今夜の1曲。
スキップ・ジェームス『I'm So Glad 』。
1931年のl録音。
クリームでクラプトンが弾いて有名になった楽曲。
この曲では、クラプトンはオリジナルに忠実っすね。
参考までにクリームのものも貼っておきます。