日曜日。
休日。
今日も寒い1日でした。
雨も降りました。
本降りでしたが、傘をさしてチャリを漕ぐと転びそうな気がして、フリースを羽織って自転車でスーパーへ。
適当に品物をカゴにいれ、レジ。
いろんなものが値上がりしています。
新年度からそれが更に加速するようですね。
そういう記事ばかりが眼に入ってきます。
今日はポール・マッカートニー『junk』をYouTubeのレッスン動画を見ながらおさらいしました。
2分に満たない小品ですが、マッカートニーマニアの間では「最も素晴らしい仕事」とされる楽曲のひとつです。
ロックミュージック的ではなく、彼のルーツを感じさせる1曲。
「グリーンスリーブス」「スカボローフェア」のような北ヨーロッパの民間伝承民謡的な。
彼はアイルランド系だから、ケルト民謡的と云えば分かりやすいかもしれません。
ギタリスト目線で語ると、キーはF#m。
サブドミナントDsus4からDmに下りてAに戻りドミナントEでひと息ついてAで解決するパターン。
マッカートニーらしさは、つまり天才的なのは、Dsus4からAに行くほんの合間にDmをはさむこと。
マッカートニーしか思いつかないアイディア。
おれ含む凡百の者なら、Dsusu4の次はDメジャー、という固定概念から抜けることが出来ません。
Beatles好きのひとが定期的にUPするYouTube動画でも、そのことが言及されていました。
さて、今日も文藝マガジン・文戯22SPRING から浅黄幻影『祝福されし、御館さま』を読みました。
以下はネタバレ感想。
一人称「私」の次の登場人物が「御館さま」で、おー、これは近代以前の日本のお話か、と読み進めると、御館さまがパンと塩肉、ワインを飲むシーンに、え~? ちがうの? と。
おれが「御館さま」という語を初めて知ったのは、黒澤明監督の『影武者』を観たときでした。
あの映画では武田信玄が配下の者たちからそう呼ばれていて、この国のむかしのえらい人への敬称、と刷り込まれていたのでした。
他の登場人物の名から、中世ヨーロッパが舞台かなと軌道修正。
定期的に生きている人間の心臓を喰って延々と生き続ける赤い目の者たち。
御館さまもそういう者。
読み進めると、どうしてもヴァンパイア伝承がチラつきます。
おれが知っている吸血鬼ものは、対比としてキリスト教の聖職者が出てくる場合が多いのですが、本作では御館さまの読む書物に「歴史や宗教のもの」との記述があるだけでした。
ヴァンパイア伝承から得たモチーフであるならば(ちがうのかな)、聖職者らしき者、あるいはそういう役割の者、も登場しさせて欲しかったと感じました。
文章はとても読みやすく、伏線の回収や構成もしっかり取れていました。
ここまで。
明日も書きます。
今夜の1曲。
ポール・マッカートニー『junk』。