MOJOkunの日記

2019年末にヤフーブログが閉鎖になるのでこちらに引っ越しました。

『羅生門』のラスト1行は、未だに「ない方が良い」とする者と「あれで完結」とする者の間で戦いが起きているようです。

火曜日。

午後からレンタルスタジオにて音合わせ。

『トレイン・トレイン』『学園天国』。

90分の前半が『トレイン・トレイン』。

後半が『学園天国』。

学園天国は易すぎて、奏者が誰も構成をきっちり覚えていない状況でした。

よって演奏はぐだぐだで、ちゃんと歌いこんできたボーカリスト女子にわるいことをしたかもしれません。

 

さて、昨日からの流れで、不思議、に思うことを。

それは芥川龍之介にまつわること。

芥川賞が在るせいか、彼はいまも尚とてもメジャーな作家扱いですが、おれはマイナーポエットで括れるひとだと思っています。

大江健三郎と対極的な位置に居るひとだと考えます。

流行作家でもあったから、『白』のようなものも書きましたが、井伏鱒二も『駅前旅館』を書いているしね。

あ~、井伏は『黒い雨』も書いたから、世界的に知られているとは思いますが。

ところで、『羅生門』のラスト1行は、未だに「ない方が良い」とする者と「あれで完結」とする者の間で論争が起きるようです。

おれは議論を好みませんが、ない方が良いと感じます。

芥川龍之介の白眉は『蜜柑』。

図書カード:蜜柑 (aozora.gr.jp)

芥川のすべてを読んではいませんが、柑橘系なら皆が大好きな梶井基次郎檸檬』より断然こっちだろ、と思うわけです。

時代背景と作者のひととしての立ち位置。

奉公に行く少女が車窓からばら撒く蜜柑。

それを受け取る弟たち。

そこに至る伏線のはり方や、ラストで放たれる蜜柑の美しい描写。

上述の通り、彼は芥川賞の冠だから、その理由だけでも『蜜柑』が遠くまで届くことは、とても良いことだとおれは思います。

マイナーポエットの存在を知らしめる意味においても。

 

ここまで。

明日も書きます。

 

今夜の1曲。

ザ・バンド『The Night They Drove Old Dixie Down』。

ドラムを叩きながら歌うメンバーがいるのは、このバンドとイーグルスかな。

リンゴ・スターもたまにそうしていましたね。

 

 


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