日曜日。
休日。
紙の本を読まなくなって久しい気がします。
自作を掲載してくれている「文藝マガジン・文戯」を除いては。
長い付き合いの友人が、ハードカバーや文庫本を定期的に送ってくれていて、それらは読んでいましたが、彼女は亡くなりました。
カズオ・イシグロ、恩田陸、原田マハ、宮部みゆき、水村苗子、その他わすれているものもありますが、彼女の死とともに路面の書店や紙本との縁も切れました。
閑話休題。
ここを更新するまで、小説を書き始めたころに「!」と来た本の著者とタイトルを忘れてしまい、あれこれ検索するうち、やっと出てきました。
エイミー・ベンダー『燃えるスカートの少女』。
この世に女性の小説家しかいないならば、おれは書こうとはしなかったでせう。
似たことを以前の項で記した記憶もありますが、書き始めの頃に、小川洋子や川上弘美、山田詠美や江國香織を読んで、こりゃかなわん、とため息が漏れました。
『燃えるスカートの少女』からも追い打ちをかけられた気がしましたな。
既に文庫化され、帯にはよしもとばなな「かなしくて明るいもうひとつの現実」の言葉が。
いまは情報過多の世の中で、初見でダメだと次がないっすな。
よしもとばななは初見でダメでした。
『とかげ』という短編集でした。
総武線の幕張本郷駅から徒歩10分のワンルームマンションに住んで、亀戸駅に隣接するショピングセンター地下階の惣菜屋さんで働いていた頃で、通勤の総武線車内で読んだのでした。
パソコンは既に流通していたはずですが、当時は自前のものを持とうとは考えていませんでした。
ここまで。
明日も書きます。
今夜の1曲。
ジョーン・バエズ『ドナ・ドナ』。