金曜日。
3連休初日。
予定通り、御茶ノ水楽器街の或るお店にリペアが済んだヤマハのアコギを引き取りに行きました。
10時ごろに先方から「届いてます」と電話が来て、11時の開店時間を少し過ぎた頃に着きました。
ギターはメーカーの再セットアップを受け、とても良いコンディションになりました。
鳴りも素晴らしいのに、なぜおれはこのギターを手放すのでせうか。
ギグバッグを背負い、駅まで歩きながら考えました。
明後日に約束しているお店のこの街の支店が駅近にあり、ちょっと寄ってみました。
「かくがくしかじか」
おれはことの成り行きを店員のおにーさんに話しました。
「それなら、うちもその査定額で対応いたします」
「え? マジ?」
この大手楽器店はマーチンの正規ディーラーでもあり、他の大手もここから仕入れています。
それが関係しているか否かは判りませんが、最近は品薄感があるマーチンの球数は他店を圧倒してました。
それはさておき、どこのお店でも班で押したようにプライスタグの額(メーカー希望小売価格より安い)が同じなのは、おれには談合しているとしか思えないのですが、公正取引委員会の調査が入ったような話は聞いたことがありません。
まー、下取り額やオマケの備品などで差をつけるのでせう。
昨今は通販専門の楽器商が並行輸入して路面店より廉価で売るようになりましたが、有名どころで1割程度しか安くありません。
正規ディラーを通った個体に付く保証やリペア関係を鑑みるに、おれは通販屋さんが輸入したギターを買う気にはなれません。
弦などの消耗品はよく買ってますが。
いまは過度期っすね。
保証やリペア関連が正規モノと同等になれば、路面店は駆逐されるはずで、それは遠くない気がします。
路面店の家賃や人件費は通販屋さんのそれと比較にならないほど高額でせう。
紙本が激減しネット配信が増えていることやCDの売り上げが落ちていることと同じ理屈で、楽器路面店も難しい時を迎えるでせう。
能書きを垂れましたが、上述のお店で同じ型番4本から好みの個体を選べる状況になり、ローコードEを弾いてお腹にドン!と響いた個体を「買う!」といいました。
明後日に行くことになっている同系列のお店には、対応してくれたおにーさんがその旨を 伝えてくれることに。
激鳴りのマーチンD-15Mがおれのものになりました。
帰宅して弾きながら、ヤマハに馴染めなかったのは、サイズがDではなく、OOO(小ぶり、アンプラグドでクラプトンが弾いたサイズ)だったからと気づきました。
「アンプラグド」はおれが30歳のころで、あのメガヒット以前は、アコギといえばDサイズを指しました。
Dの意味は「でかい」ではなく、イギリスの戦艦ドレッドノートから来ています。
マーチン社にでかいギターを特注したカントリー系のミュージシャンが、出来上がったモノを見て「まるでドレッドノートようにでかい!」といい、それが定着したそうです。
ここまで。
明日も書きます。
今夜の1曲。
『Luca's Lute』という曲を、MATT THE GUITAR GUY というひとが弾いています。
ギターはおれのと一緒です。
この録音環境だと低音が鳴りすぎて音がワレています。
アコースティックギターはこうでないと。