木曜日。
作業所はいつもとちがう仕事が入り、それを午後から。
新しくメンバーになった人が1000をこなし、おれは900でした。
いやー、先天的に手先の器用な人には敵いませんな。
おれは、いわば「叩き上げ」で、この作業所に来た頃は、最も数をこなす者の半分以下の数量をノートに記帳するのが悔しくて、小さなネガをつぶしながら徐々に数量がふえましたが、それには3~4年がかかりました。
さて、昨日は休日で、終日部屋にいて、『浜辺の歌』をソロギターで弾くことにトライしました。
ギターを始めてすぐに、何処にどの音があるのかが、おれは他の初心者より見つけることがはやかった。
「何処にどの音」とは、具体的には、7フレットでDフォームを弾くとGであることが判るというような。
ビートルズ『トゥー・オブ・アス』やS&G『エープリル・カム・シー・ウィル』の左手指づかいで、あそこでDを弾くとGになることを知っていたから。
『浜辺の歌』のキーDで、最も盛り上がるところはサブドミナントのGで、あのポジションでDを弾くと都合が良い、ということが判るわけです。
でも、おれが耳で取ったコード進行は、実際のものとはちがっていました。
オーギュメントやデミニッシュも使われていて、けっこう凝ったものでした。
『浜辺の歌』をチョイスしたのは、押尾コータローが弾いていなさそうな楽曲だからでした。
幼少のころから知っている曲で、いま思うと、オーギュメントのあたりが好きだったのでせう。
ここまで。
明日も書きます。
今夜の1曲。
打田十紀夫による『浜辺の歌』。
おれは40歳手前で食い詰めたとき、当時は初台にあったこの人の事務所に自分の演奏をカセットテープに録音し、それを持って雇ってもらいに行きましたが、彼は外出中で奥様にテープを渡して帰ってきました。
彼よりおれの方が上手い、と思っていましたが、返事は来ませんでしたな。