月曜日。
週初めの作業所はいつもとちがう仕事が入りました。
作業所の仕事はたいてい単純な軽作業ですが、今日はより単純でした。
納期は明日でタイトではありません。
倉橋由美子『スミヤキストQの冒険』。
行き帰りの電車内で読むはずでしたが、そうなっていません。
冒頭でむかしに読んだカフカの長編っぽいなーと感じ、えー? あんな感じなの? と積極的になれません。
カフカに限らず、長編小説は「あー、読み始めてしまったから、最後まで読むか」的なものが多かったっすな。
中盤まで読んで中だるみし、ラストを読んで「こういう話か」と判ってから読むような。
精神疾患と関係があるか否かは不明ですが、短編や掌編を好む傾向がむかしからありました。
読書においては集中力が持続しないようです。
カフカなら『流刑地にて』や『断食芸人』『夜に』などが好きでした。
『夜に』は数行で終わってしまうので、掌編ですらないかもしれません。
内田百閒、吉行淳之介、色川武大など、愛読した作家でも「良い!」と感じた作品は短編や掌編でした。
百間なら『件』。
吉行なら『手毬』。
色川だと『百』。
現役だと小川洋子『ひよこトラック』、川上弘美『神様』などがアタマに浮かびます。
文豪たちでも、芥川龍之介『蜜柑』、夏目漱石『夢十夜』などが好きでした。
でも例外はたまにあり、ガブリエル・ガルシア・マルケス『百年の孤独』は、最初の数行で主人公のひとりが銃殺刑から開放され、よーし、最後まで付き合うぜ、と。
いま突然思い出しましたが、中学から高校に上がる春休みに、谷崎潤一郎『春琴抄』を映画館で観ました。
R18指定でした。
春琴を演じた女優さんはキレイな身体つきでしたが、顔は美しいとは思えませんでしたな。
ここまで。
明日も書きます。
今夜の1曲。
ハウリン・ウルフが歌うブルース・スタンダード『Sitting On The Top Of The World』。