土曜日。
休日。
駅前の松屋で朝定食を食べて、改札を抜けて下りホームへ。
来た電車は本厚木行きの各駅停車。
乗る。
町田駅で降りる。
前回この街に来たのはコロナ騒ぎの前でした。
つまり2年以上経っているということ。
大手楽器の町田店にて、値上がりしたマーチンを横目に、その店のストアブランドのアコギを試奏させてもらう。
マーチンやギブソンよりはずっと安いけれど、ヤマハのニュー赤ラベルよりちょっと高い値付け。
オールソリッドで、サイド&バックはマホガニー。
店員さんが、作っているのはフジゲン、というから期待しましたが、弾いてみるとネックがモロに順反りしていて、こんなものをよく売り物として陳列してるものだと呆れてしまった。
フェンダージャパンで世界を震撼させた、あのフジゲンのアコギがこの程度なのかな。
ちがうでせう。
この店はメーカーから入荷して、売り物としてセットアップせずに並べているのでせう。
あるいはずっと売れずにいる個体で、定期的なチェックがなされていないのでせう。
御茶ノ水のように楽器店が目抜き通りに集中している所では考えられない現象。
というか、町田はイナカということだろうか。
渋谷とか新宿も、この街同様、各店舗間が離れているけれど、こんな個体に出会ったことはないです。
行きつけだったもつ焼き屋の暖簾をくぐると、店内は以前とまるでちがっていました。
かつては昭和レトロ感の漂うお店で、ボンカレー初代CMキャラである松山容子の看板が壁にかかっていたのに、小綺麗になって、酎ハイも薄くなりました。
5杯飲んでもあまり酔わず。
お会計も、以前のようにリーズナブルではありませんでした。
20年前に、かつての遊び場のコテハン「a」とブックオフのレジで遇会し、再会を祝してこの店で飲んだ酎ハイはとても濃く、おれは帰りの電車内で眠りこけ、目覚めると新宿の手前でした。
「a」は『絵桜』という、投稿サイトに上るものとしてはボリュームのあるホラーものを上げ、注目されていたコテハンでした。
お店で「長いものを書く秘訣はなんだ?」とおれは訊き、「登場人物を多くすれば自然と長くなるよ」などの会話あった記憶。
当時は長いものが書きたかったのでせうな。
「a」はおれと反対方向の電車に乗り、翌日「おれも乗り過ごしてとんでもない駅で目覚めた」といっていました。
あのお店には、他にも当時のコテハンを何人か連れて行きました。
日雇いくんとか罧原堤とかと入店したことは憶えています。
いまは薄い酎ハイと小綺麗な内装のお店になってしまい、「昔のことぞ忍ばるる♪」気分で、居眠りもせずに狛江駅で下車し、アパートに帰ってきました。
ここまで。
明日も書きます。
今夜の1曲。
古川忠義 による『浜辺の歌』ソロギター。
ローデンというアイルランド製のギターが良く鳴っています。