木曜日。
今日もネタなしで書き始める。
報道ステーションを見ながらで、いま副総理が「河野を容認する」といった映像が流れた。
マスクから鼻が出ていて、違和感。
というかイヤな感じ。
作業所スタッフが「鼻を出すな」と口酸っぱくいうせいか、道行く人のマスクが鼻を覆っていないと、あいつは感染する、と感じます。
すげーむかしだが、週刊新潮に『男性自身』というコラムというかエッセイというか、連載されていたことがあって、書き手は山口瞳。
ロッキード事件が表に出たかその前だったか忘れたが、田中角栄のどこかの家での縁側で撮られた写真を例に上げ、こういうことをする者は信用がならない、と書いていた。
角栄は赤ん坊を抱いて、下駄履きで丸っこい縁側の石に立っていた。
「赤ん坊を抱いて、下駄履きで足場の安定しないようなところに立つような者はダメだ。信用がならん」
という論調でしたな。
山口瞳は小説も書いていて、おれは読者でした。
弟のことを書いた『庭の砂場』という短編がつよく印象に残っていて、後年、山田詠美が編んだアンソロジー『せつない話』にも入っていた。
いまググってみると、吉行淳之介『手品師』、瀬戸内晴美『けものの匂い』、田辺聖子『恋の棺』、村上龍『ハワイアン・ラプソディ』なども入っている。
どの作品も鮮やかに思い出すことが出来ます。
あのアンソロジーを読んで、山田詠美を読んでみよう、という気になりました。
まー、どの作家もそうなのだが、初期のものが良い。
『ベッドタイムアイズ』『ジェシーの背骨』『蝶々の纏足』『ぼくは勉強ができない』『晩年の子供』『放課後の音符』。
どれも素晴らしい出来だと思いました。
才能に溢れていると感じました。
ある意味、いまより読めていたかしもれません。
自分も書く、という前提がなかったからね。
ここまで。
明日も書きます。
今夜の1曲。
サラ・ボーン『ミスティ』。