土曜日。
休日。
今日も暑かったようだが、外出は近所のスーパーだけで、エラコンをガンガン効かせて部屋にこもった。
You Tubeでアコギ関連を見て、あー、と思い出すことがある。
40歳になるかならないかのころ、躁転し、井の頭公園でライブパフォームをしていたことがある。
池に架かる橋のたもとで、歌なしブルースのソロギターをアコギで弾き、空き缶に100円玉が2~3枚入った。
当時は吉祥寺駅から井の頭公園に向かうと、駅前の三角州のような狭い土地に三鷹楽器の支店があった。
その店でCollingsという戦前マーチンを復刻させることで評判をとっていたメーカーの「OM-2H」という型番を試奏したら素晴らしい鳴りで、値段は35万程度。
マーチンの新品よりかなり割高だったが、買えない値段ではなかった。
線路を挟んで向かい側にも楽器店があり、新品マーチンを試奏し、Collings比でまるで鳴っていなかったことを鮮明に憶えている。
当時のおれの愛機はテイラーで、ブランド力で商いをしていると思っていたマーチンやギブソンを避けたのでした。
テイラーなのにエレアコ仕様ではなく、買った店も高円寺の個人経営で、アフターフォローもわるかった。
いまでも悔やむのは、あのCollingsを買わなかったこと。
Collingsは、いま、店舗売り新品で100万円弱かな。
中古でも50~60万円から。
通販だと廉価だけど、単板仕様のアコギを試奏なしで買うの人がいる不思議。
さて、「一生モノですよ」と店員さんが耳もとで囁くアコギを次々と買い換えるようなことをしてきて、いまの手持ちはマーチンとギブソンで落ち着いています。
以降買い替えの予定はなく、音にも満足していますが、あのときCollingsを買っておけば、おれのアコギ遍歴はなかった気がします。
人生にタラレバは付きものですね。
三鷹楽器の支店が、あの三角州から消えてけっこう長い月日が経ちますが、いまは三鷹駅近くの本店もないようです。
倒産したか吸収合併されたのでせう。
ここまで。
明日も書きます。
CollingsOM2Hはこういうふうに鳴ります。