金曜日。
作業所がいつもとはちがう業者から請負った仕事の量が思いの外多く、今日は始業の30分前から帰宅時間も1時間遅くして、昨日記したように忘我の境地で手指を動かした。
明日も開所して似たようなことになるが、もう一踏ん張りして納期に間に合わせませう。
来週月曜日から、19時までは居酒屋でお酒が飲めるようです。
おれの行きつけは個人営業か数店舗展開だから、無事に残っているかネットで確認しなければ。
アパート⇔作業所までの往路復路電車内で、原田マハの文庫を良い感じで読んでいます。
4つのお話のうち、最初はアンリ・マティス。
南仏の陽光や青い海、草花がうるさくない文で描写されています。
最晩年のマティスに仕えたお給仕女子の一人称語りで、難をいえば上手すぎることかも。
書き手が現代に生きる日本人であることを忘れさせる筆致は、カズオ・イシグロ『日の名残り』と似ている。
カズオは日系というだけで、実質的には英国人ですが。
あの作は英国の執事のお話で、やはり一人称語りものでしたな。
今日の電車が狛江駅に着くころ、マティスは召されましたが、まだ数ページあるようです。
時を同じくして召されたマティス作品の収集家から、事後を託された主人公。
収集家遺族からの圧迫を受けながらも、遺言通りにあちこちの美術館への寄贈手配をする。
そのあたりで本を閉じ、降車しました。
どういう〆になるのか楽しみです。
ここまで。
明日も書きます。
今夜はアコギがうつくしいポール・マッカートニー『JUNK』を。
若い男の子ふたりがカバーしています。