MOJOkunの日記

2019年末にヤフーブログが閉鎖になるのでこちらに引っ越しました。

バックビート問題。50年もやってるのに。

土曜日。

休日。

今日は最近触る機会がぐっと減ったエレキギターを弾く時間が長かった。

いまはお酒を飲みながら弾くことを自分に許していますが、以前は飲んだら弾かなかった。

わりと最近まで、そのことに関してはとてもストイックでした。

酩酊するとリズム感がグダグダになり、バックビートを見失う傾向があり、それはすげーカッコわるいことだと思っていたから。

まー、いまでも思っているけれど。

若い頃にバンド合宿で富士山のふもとの朝霧高原にある知り合いの別荘で、ガンガン飲みながら演奏し、その音はカセットテープに録音され、各メンバーに配られた。

一升瓶をラッパ飲みしながらのその音をあとから聴いて「こりゃダメだ”!」と思った。

酔うごとにダウンビートでしか弾いていなくて、ダサかった。

ダウンビートとは、簡単にいうと、リズムパターン1234の、1と3にアクセントがある場合です。

古来から伝わる民謡やそれから発展した演歌はダウンビートで、西洋音楽/ポピュラーミュージックはリズム1234の2と4にアクセントがあります。

それがバックビートです。

50年くらい前に初めてギターを触ったときから、2と4にアクセントがあることは知っていて、常にそれを意識して弾いてきましたが、そこに意識が行くということは、キャパシティのいくらかが使われるわけで、無意識にバックビートで弾く者とはスタートの時点で差があるわけです。

いまは、学校でダンスを教えるようだし、いまの子が初めて聴く音楽はバックビートだと思うけれど、おれとの違いはたったの50年です。

長い年月をかけてDNAに刻まれたダウンビートが、50年でどうにかなるとは思えないのです。

それはさておき、2年くらいまえに小さなライブで『津軽海峡・冬景色』を歌う人の伴奏を務めたことがあり、編成はおれのアコギだけでしたが、あまりにストレスフリーに弾けてびっくりしました。

バックビートから開放され、ビートを意識しないで弾いたら、それが即ちダウンビートでした。

 

ここまで。

明日も書きます。

 

当時のバンドメンバーのうち、ふたりは60歳間際で死んでしまった。

お焼香に行ったのは3人で、バンド絡みだったのはおれだけでしたな。

 

下に今日の項とはまるで関係ないROLLY『タイムマシンにおねがい』を。

これが好きでよく聴いています。

マーク・ボランみたいでカッコイイっす。

 


ROLLY/タイムマシンにおねがい(full version)