MOJOkunの日記

2019年末にヤフーブログが閉鎖になるのでこちらに引っ越しました。

ビンテージギターがただの古い楽器であることは珍しくないように思います。

金曜日。

今週最後の作業所通所日。

朝一から夕方まで仕事して、帰宅してギブソンアコギをいじって「嗚呼、やっぱり、入院したブツの方が良く鳴っていたなー」と。

でも巡り合わせでここに来たこいつを弾き倒して良い音で鳴るようにしようと。

新品のアコギが良い音で鳴るようになるまでには、最低でも10年かかりますが、おれは弾く時間が長いというか多いようです。

まー、4~5年弾くと、フレットが摩耗し、楽器店に持っていくと、「フレット全交換で70000円」とかいわれて、そのたいていは御茶ノ水楽器街であったから、「じゃー、ちがう店で下取りにして新しいの買うわ!」的な展開になり、そうしてきた。

だから、店員さんが「一生モノですから」とか勧めたマーチンもギブソンもテイラーも、入れ替わりが激しかった。

仮説だが、育った家が東京、埼玉、千葉、と大げさでなく20回くらい引っ越していたことと関係してるのかも。

引っ越しの理由も、父親の転勤とかなら納得もいくが、住んでいる不動産を転がしてであったから、なんで? とその度に思ったものです。

高校生になると、引っ越しても電車で通学するから、大した問題ではかったが、小中学生のころは、その度に転校して、人間関係など、全てが無になりまた一から始めることになるので、その繰り返しであったから、ギターなんぞが一生モノ、とかいわれてもピンとこなかったっすな。

ところで、製造されて50年以上経ったギターのフレットが減っていないのは、すなわち弾かれていなかった個体で、そういうギターはただの中古楽器なのだが、ビンテージギターとして高価な値が付いている場合が少なくない。

かつて、フェラーリが投機目的で取り引きされていたが、たぶんいまもそうで、最近は古いギターもそういうことになっているようです。

300万円とかのプライスタグを付けて、楽器店のガラスケースに。

あの手のもので、ちゃんと鳴る個体は少ないと思う。

アメリカで買い付けたものを日本で売るケースが多いのだろうが、日本の気候は木の楽器には向かない。

夏と冬の温度差と湿度差のせいで、日本に持ってきた個体が、ロスアンジェルスでは乾いた良い良い音だったのに、東京ではそういうふうに鳴らないことはしばしばあるようです。

 

さて、眠剤タイム。

今日はここまで。

明日も書きます。