木曜日。
朝は暗いうちに目が覚めて、しばらくうとうとしていたが、起きると5時前でした。
季節はずれの暖かさで、その時間でも暖房はいらなかった。
いまも暖房なしで半袖のTシャツで、これを書いています。
純文学系の作品が売れない時代になり、原稿料不払いなどもあって、困窮して福島に移住し、ローカルラジオ局でデスクジョッキーをしていたことは知っていたけれど、今回のニュースを聴いて、おー、やったなと。
『フルハウス』や『家族シネマ』を読んだころ、すごい新人さんがでてきたなーと思いました。
エッセイも巧みで『海辺のゆりかご』にも惹かれましたな。
思えば、あのころから、現役作家を読むのは女性に偏るようになってきました。
山田詠美や小川洋子や川上弘美や江國香織などをよく読みましたな。
笙野頼子が作風をどんどん変えている時期とも被っていた気がします。
柳美里は、司馬遼太郎が好きだと書いていて、へー、と意外であったが、会えるものなら会いたい作家は太宰治と色川武大のふたりだけ、的のことも書いていて、ふたりの共通性について語っていたが、えー? 太宰と色川が似てるのは表層だけで、中身はすげー違うじゃんと思ったこともよく憶えています。
20年くらい出入りしいている某掲示板で、太宰disりはおれの持ちネタのひとつなのだが、柳美里に限らず、現代の作家で太宰崇拝現象はよく見られます。
綿矢りさが太宰の墓前で泣いているところをテレビで見たし、芸人さんで芥川賞作家でもある又吉直樹のスマホ待ち受けは太宰であるとか。
太宰は、思春期の頃に罹る一時的な病のようなものだとおれは思っているのだが、バリバリの書き手にも太宰ストは少なくなく、その現象は、おれにとって出版業界の謎のひとつであります。
ではでは。
ここまで。
明日も書きます。