月曜日。
週初め。
コロナの感染者数のせいか、お盆が近いせいか、作業所に来るメンバーも少ない。
入ってくる仕事の物量も、すげー少ない。
それでも、おれは16時くらいまで仕事をしたが、その時間まで残っていたのはおれだけであった。
おれの場合、早く帰っても、お酒を飲む時間が早くなるだけだし、他のメンツは早くに帰って何をしているいのだろう。
再就労が成って、作業所を後にした者が、
「使ってください」
と持ってきたヤマハのギターの弦を張り替えたのだが、ネックが反っていて、ペグも、マトモに使うのであれば、交換するレベルのコンディション。
でも、型番は古く、木材がよく乾いているギター特有の良い音で鳴る。
弦を張って、その張力でペグも持たせている状態だが、バレーコードを視野にいれなければ、それなりに使える。
使い終わっても、弦を緩めない。
緩めると、ペグが床に落ちるレベルだから。
まー、おれがもらったのではなく、作業所の所有。
いろいろな方面から、
「いい加減に、新作を書けよ」
といわれている。(小説のことです)
「もう書いたから、いいだろ」
とか思うのだが、まー、トライしてみよう。
しかし、初めて書いたときに、すげー消耗した気がして、こんなことに顔を突っ込んでしまったことを後悔する気持ちもあった。
まー、それでも、当時は、遊び場であった2ちゃんねる創作文芸板に、良い書き手がたくさんいて、彼らから刺激を受け、狭いサークルではあったが、板内自主コンペなどにも頻繁に参加した。
おれは無い知恵を絞ったのである。
疲れたが、良い結果だったときは、とても嬉しかった。
全能感のようなものもあった。
小説は、映画やアニメや舞台や漫画や音楽とちがって、ひとりで全部やる。
他にそういう分野は思い浮かばない。
書き上げて、読んだ者から「良いね」的な意見をもらったときの充足感は、類がないように思う。
さて、あの消耗する感じを、また味わうのかと思うと、ちょっと怖いが、10年くらいまともに書いていないが、
「やーめた」
と思ったことはないのである。
ではでは。
ここまで。
明日も書きます。