金曜日。
大相撲は照ノ富士が朝乃山に勝った。
白鵬は今日から休場。
タイマンで和人はモンゴリアンに勝てない、と大相撲を観ていると思うが、むかしと違って、いまはいろいろプロスポーツがあるし、良い素材の者が角界に来なくなっているのだろう。
野球の大谷とかマーくんとか、十代から相撲部屋で鍛えたら、白鳳の記録はあれほどになっていたかな、とかは思う。
それにしても、朝乃山がボンボンの顔で、照ノ富士の表情はふてぶてしかったっすな。
友人が送ってくれた、馳星周『少年と犬』について、少し書いてみたい。
ネタバレ含むから、読もうと思っている人はここから先を読まないでくだされ。
短編集だと思って一作目を読み、犬がいつも南の方角を見る、という伏線が、どういうふうに回収されるのか、楽しみにしながら読んだが、その「回収」がしょぼい、とおれは思った。
直木賞? この程度?
とかがっかりして二作目を読み始めたら、続き物であることが判明。
一話完結でありながら二話以降も物語は続いていて、いわゆる連作短編というやつなのだろう。
なるほど。
「南」の回収はおそらく最後の方なのだろう。
文章はワンセンテンスが短く、おれの好みです。
書いてるやつだけが気持ち良いようなヘンな描写も、ここまではないっす。
まー、おれは古井由吉であっても、書いてる本人と、カルトに引っかってしまった信者だけが気持ちい良いのだろうなー、と思うタイプの人間で、むかし、某掲示板創作文芸板が盛っていたころに、賢人とされていた者が「大好き」といっていた徳田秋声を読んでも、一文が長く、形容詞だらけで萎えてしまったのでした。
文は形容詞から腐る、といった作家が誰だか忘れているが、概ね賛成します。
「概ね」は、形容詞がない小説はないだろうと思うから。
ではでは。
今日は手短に、ここまで。
明日も書きます。